【大人の歯列矯正体験記】抜歯体験談 注意事項と仕事復帰

ご覧いただきありがとうございます。
30代で歯列矯正をした経理サラリーマン 並男(ならお)です。

この記事では、私が歯列矯正をする過程で体験した抜歯について、詳しくお伝えしたいと思います。

 

抜歯しない矯正が理想だけれども…

歯列矯正の過程で歯を抜く理由は、大きく2つあります。
一つは、歯並びを整えるためのスペースを作るための、結構な歯の抜歯
もう一つは、親知らずの抜歯です。

後者の親知らずに関しては、虫歯になり易いだけでなく歯並びが悪くなる原因にもなりますので、
ほとんどの歯科で抜く事を勧められると思います。

一方、スペースを作るための抜歯ですが、健康な歯を抜く事になるわけですから、できれば避けたいものです。
抜かない選択肢を多く用意している歯医者さんもいると思います。

とはいえ、私のようにかなり歯並びが悪い状態ですと、有無を言わさず抜歯しかありません。

 

抜歯をするタイミング

矯正治療において抜歯をするタイミングですが、ブラケットを装着する前になる事がほとんどだと思います。
歯並びがかなり悪い人ですと、まずはブラケットを装着できるところまでたどり着かなければなりません。

抜歯する歯は、一番ズレている歯、ではなく、犬歯(糸切り歯)の奥の歯が多いようです。
私の場合もそうでした。抜いても一番支障がない歯だからでしょうか…。

また、抜歯にも準備が必要です。
私の場合、歯を抜歯しやすくするため、歯の裏側にバネ付きのワイヤーを取り付けて圧を掛けました。
その状態で3か月ほど過ごした後、いよいよ抜歯となりました。

私が抜歯したのは親知らず1本を含めた計5本で、
最初に上あごの歯3本を一度に、次に下あごの歯2本を一度に抜きました。

1回目の抜歯と2回目の抜歯の間には、3週間(20日間)ほど間をあけました。

 

抜歯の流れと痛み、注意事項

抜歯自体は、麻酔開始から抜歯完了まで30分もかからず、抜いている時間は数分間でした。

麻酔は3段階に分けて行われ、最初は患部周辺に塗布する麻酔。
その麻酔が効いてきた頃に、次は注射で歯茎に麻酔。最後に、(おそらく)さらに深い神経に刺したであろう注射による麻酔、となっています。
麻酔の際の痛みはほとんどなく、1回目の注射が最初チクッとしたかな?程度でした。

麻酔が終わると、麻酔の効きを確認する為に、歯をぐりぐりと金属の器具でこすりつけられます。
押される感覚は伝わりますが、痛みは全くありませんでした。
ただ、この時歯茎にほんの少し感覚が残っていたのでそのことを告げて、念のためにもう一回麻酔を注射してもらいました。

それから抜歯に移ります。ペンチのような器具を使って、機械のネジを抜くかのようにグイグイと力任せに抜かれる、という感じでした。
抜歯の最中は、力を押し付けられる圧迫感や、出血による口の中のほんのりとした温かみを感じましたが、痛みは全く感じませんでした。

手際よく、上の歯の3本(親知らず1本含む)を10分ほどで抜き終わりました。

歯を抜いた当日はその後何も食べずに横になり、翌日(休日でした)も念のために昼間は水だけで過ごしました。

抜歯した箇所にはかさぶたの役割を果たす血餅(けっぺい)というものができます。
うがい等でこの血餅がはがれてしまう場合があり、そうすると傷口が治りにくい状態(ドライソケット)になってしまいます。
それを避けるためにも、口の中に負担をかけるような事はできるだけ避けました。

2日目の夕方頃にスポーツドリンクや野菜ジュースなどを飲めるようになり、その翌日にはゼリーやヨーグルト、蒸しパン、夕食にはリゾットやポタージュスープなど柔らかい食事ができるようになりました。

持って帰るかどうか聞かれたので一応持って帰り、家で洗浄しました。

 

抜歯後の痛みに関しては、鎮痛剤が切れるとややヒリヒリとした不快感を感じる事はありましたが、鎮痛剤を飲めば鎮まりました。
3日ほど経った後には鎮痛剤も必要なくなり、4,5日後には普通の食事がとれるようになりました。

私の場合、土曜日に抜歯、その翌日が休日で、その次の日(月曜日)は有休をとっていました。3日目(火曜日)は、普通に仕事ができるくらいには回復していました。

 

2回目の抜歯時に麻酔の効きが弱くて…

3週間後に、今度は下あごの歯2本(今度は親知らずは無し)の抜歯をしました。

前回スムーズに終わったので、緊張もそれほどありませんでした。
しかし、私は一つミスをしました。

というのも、麻酔の効きを確認する際、前回同様歯茎に少し感覚が残っていましたが、今回は追加の麻酔をしてもらわずに、3回きりで抜歯をしてもらったのです。

今回は4回目の麻酔をしなかった為か、抜歯中にやや歯茎に感覚が残っていました。
前回は全く感じなかった歯茎がはがれる感覚と、ぼんやりとですが痛みも感じられました。
抜歯を途中で止めてもらう程ではないので最後まで我慢しました。感覚が少しでも残っているのであれば追加の麻酔をしてもらうべきだと反省しました。

とはいえ、抜歯の痛みは矯正の痛み(主にブラケットのワイヤーの締め付け)に比べれば大したことはありません。

抜歯中はしっかり麻酔をしてもらい、抜歯後も処方される痛み止めで対処できます。
あとは安静にしていれば、数日間で抜歯したことを忘れるほど回復する事がほとんどです。
ですので、あまり心配は要りません。

 

抜歯の為の休日のとり方

以上のとおり、痛みはさほど長引かないので、人によっては翌日には普通に食事し、仕事もいつもどおりこなす人がいるかもしれません。

しかし、3,4日は安静にしていた方が抜歯後の傷の回復も早いと思われますので、無理は禁物です。
できれば抜歯の翌日・翌々日くらいは仕事を休みたいものです。

欲を言えば、その翌日(4日目)も休みがとれたら安心です。
そう考えれば、金曜日(平日)の夜に抜歯、土日の休日と、月曜日は有休などにして休み、火曜日に仕事に復帰、というのが無難なパターンかもしれません。
(あるいは金曜日に有休をとるパターンでもいいと思います)

 

以上、私の矯正治療中の抜歯の体験談と、そこから考えた注意事項と仕事復帰について、でした。

読んでくださったあなたの、何かの参考になりましたら幸いです。

 

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