5.治療費の事
いよいよ矯正治療の始まりですが、ここで一旦治療費についてお話しさせてもらいます。
歯列矯正治療の治療費はどのタイミングでどのくらい払うのか?という話です。
歯列矯正の治療費はこちらの表にもあるとおり、最初にかかる診断料、そして基本料金と、通院のたびにかかる技術料(通院費)。
その他に、追加で特殊な(目立ちにくい白い器具を使ったり歯の裏側で矯正する器具を使ったり)治療を希望する際にかかるオプション料、がありました。
高額となる基本料金(私の場合55万円+消費税)は治療の進度に合わせて分割で払っていきました。
一括で払える用意はありましたが、進捗に合わせて3分割で払うのがその歯科でよくあるパターンだったようです。
また、私は現金で払いましたが、カード払い(クレジットカード)にも対応していたそうです(院内にクレジットカードのマークがあるのに後になって気づいたので確認したところ、基本料のみクレカ払いに対応していたそうです)。
患者側としては、高額の支払いなのでクレカ払いにしてポイントなどを貯めたいところです。
一方、歯医者側としては、クレカ会社から手数料を取られることになるので、できれば現金で受け取りたかったのではないでしょうか。カード払いに対応している事を積極的にアピールしない歯医者さんも多そうなので(個人経営のところは特に)、気になる場合は事前に聞いてみると良いと思います。
ちなみに、私が矯正を始めたのは消費税が8%から10%に増税されるタイミングで、歯列矯正が私にとって増税前の最後の大きな買い物となりました。
(話は治療費に戻しまして)通院のたびにかかる技術料ですが、この金額は治療の内容によってまちまちでした。
だいたい7千円を越えない範囲での支払いとなっていましたが、毎回数十円単位で違っていました。
一番最初に払ったのが2017年5月、最後の定期通院となったのが2021年1月。
この間に計40回の通院があり、技術料の合計は27万5千円ほどでした。
そして、私が治療を終えるまでにかかった治療費のトータルは、約90万円でした。
100万円以上かかると思っていたので、意外と安く(?)収まったというのが自分の感想です。
また、歯列矯正の内容によっては医療費控除の対象となり、私の場合も確定申告で申請しました。
歯の治療の医療費控除についてこちら https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm(国税庁のページ)をご参照ください。
6.抜歯、そしてブラケット装着
5月から抜歯の準備としてワイヤーを装着し、約5か月後の10月、いよいよ抜歯となりました。
健康な歯を抜くというのはやはり緊張します。
抜いたのは画像の位置の歯です。
抜歯自体は、麻酔開始から抜歯完了まで30分もかからず、抜いている時間は数分間でした。
麻酔は3段階に分けて行われ、最初は患部周辺に塗布する麻酔。
その麻酔が効いてきた頃に、次は注射で歯茎に麻酔。
最後に、(おそらく)さらに深い神経に刺したであろう注射による麻酔、となっています。
麻酔の際の痛みはほとんどなく、1回目の注射が最初チクッとしたかな?程度でした。
麻酔が終わると、数分待った後に麻酔の確認で、歯をぐりぐりと金属の器具でこすりつけられます。
押される感覚は伝わりますが、痛みは全くありません。
ただ、この時歯茎にほんの少し感覚が残っていたのでそのことを告げて、念のためにもう一回麻酔を注射してもらいました。
そしていよいよ抜歯です。ペンチのような器具を使って、機械のネジを抜くかのようにグイグイと力任せに抜かれる、という感じでした。
抜歯の最中は、力を押し付けられる圧迫感や、出血による口の中のほんのりとした温かみを感じましたが、痛みは全く感じませんでした。
手際よく、上の歯の3本(親知らず1本含む)を10分ほどで抜き終わりました。
私も少し疲労感を感じましたが、無事に抜歯は終了しました。
鎮痛剤を処方され、約3週間後に、今後は下の歯を抜く事になりました。
歯を抜いた当日はその後何も食べずに横になり、翌日(休日でした)も昼間は水だけで過ごしました。
夕方頃、スポーツドリンクや野菜ジュースなどを飲めるようになり、その翌日にはゼリーやヨーグルト、蒸しパン、夕食にはリゾットやポタージュスープなど柔らかい食事ができるようになりました。
人によっては、抜歯の翌日くらいから食事する人もいるかもしれませんが、私は食事をとるまで慎重に時間を開けました。
抜歯後の痛みに関しては、鎮痛剤が切れるとややヒリヒリとした不快感を感じる事はありましたが、鎮痛剤を飲めば鎮まりました。
そして、3日ほど経った後には鎮痛剤も必要なくなり、4,5日後には普通の食事がとれるようになりました。
私の場合、土曜日に抜歯、その翌日が休日で、その次の日(月曜日)は有休をとっていました。3日目(火曜日)は、普通に仕事ができるくらいには回復していました。
翌月11月には、下の歯2本(今度は親知らずは無し)の抜歯です。
前回スムーズに終わったので、緊張もそれほどありませんでした。
しかし、私は一つミスをしました。
というのも、麻酔の効きを確認する際、前回同様歯茎に少し感覚が残っていましたが、今回は追加の麻酔をしてもらわずに、3回きりで抜歯をしてもらったのです。
前回は4回目の麻酔のせいかダルさが強かったからです。
しかし、4回目の麻酔が無い為か、今回や抜歯中にやや歯茎に感覚が残っていました。
前回は全く感じなかった歯茎がはがれる感覚と、ぼんやりとですが痛みも感じられました。
抜歯を途中で止めてもらう程ではないので最後まで我慢しました。感覚が少しでも残っているのであれば追加の麻酔をしてもらうべきだと反省しました。
抜歯が終わった翌月の12月。ついにブラケットを装着しました。
歯列矯正=ブラケットという印象があります。ブラケットを着けると、矯正が本格的に始まったという気持ちになります(それまでは歯を抜いただけで歯並び自体は治っていないのですから…)。
ちなみに、大人用のブラケットを子供用に比べてゴツく、形も複雑になっています。
今後は月1で歯科に通い、通院のたびにワイヤーの締め付けを強くしていきます。
また、4,5か月に1回、ワイヤー自体をより太く強力なものに変えていき、歯並びを整えていきます。