10.最後の難関 親知らず抜歯
歯列矯正後の話として一番大きな出来事は親知らずの抜歯です。
すでに生えていた親知らず(上の歯)は、矯正の途中で抜きました。
しかし、生えかけの親知らずや、生えずに埋もれている親知らずが3本残っています。
これは、歯並びをキレイに維持するためにも抜く必要があります。
また、親知らずのせいでたまに歯茎が痛くなる智歯周囲炎という症状も出ていたので、できるだけ早く親知らずは抜きたいと思いました。
矯正治療を終えた10か月後の2021年10月、上の歯の親知らずの抜歯をしました。
こちらは、矯正中に生えてきた歯で、いつも通っている街の矯正歯科で対応してもらえました。
これで抜歯も3回目なので、それほど緊張する事はありません。
抜歯後の翌日・翌々日の2日間仕事を休みにしましたが、それ以降はほぼ元通りの生活に戻りました。
簡単に抜けた上の歯の親知らずとは対照的に、まだ生えていない(埋伏している)下の親知らずを抜くのは楽ではありません。
私の場合は、親知らずが横向きになっていた為、素人目から見ても大変そうでした。
近所の歯科では対応できず、抜くために大学病院の口腔外科へ行く必要がありました。
これまでよりもハードな手術となるので、なかなか行く気になれませんでした。
しかし、智歯周囲炎は定期的に起こっていたので、紹介状を書いてもらい、いよいよ大学病院へ行くことにしました。
コロナ禍も落ち着いてきた2023年4月の事です。
生えていない親知らず(埋伏智歯)の抜歯は、あごの神経の近いところの手術となります。
大学病院では、痺れのような後遺症が出る可能性がわずかにあると説明され、同意書に署名させられました。
麻酔をしっかりと行い、抜歯手術自体は10分ほどで終わりました。
手術中は、抜歯にともなう強い圧迫はありましたが、麻酔のおかげで痛みはありませんでした。
しかし、今までの抜歯とは違う、術後の体調の悪さがありました。
処方されたのは痛み止めと化膿止めでしたが、翌日には頬が大きく晴れてしまい、人相が変ってしまいました。
血もなかなか止まらず、出血が完全に収まるまで1週間近くかかりました。
仕事を4日ほど休み、食事が不便なくできるようになり、ちゃんとしゃべれるようになったのは1週後の事でした。
当初のスケジュールでは、左右の親知らずを1週間毎に1本ずつ抜いていく予定でした。
しかし、1週間後に反対側を抜歯できるほど回復していなかったため(食事もまだ苦労していました)
反対側の抜歯はもう1週間遅らせ、糸を抜く抜糸だけをしてもらいました。
そして1本目の抜歯から2週間後、反対側の抜歯をしました。
抜歯にかかる時間が、前回は10分ほどでしたが、今回は長く、20分くらいかかったと思います。
時間が長くかかったのは手こずっていたのか、丁寧にやっていたのか、どちらなのかはわかりません。
手術中は手こずっているように思えて心配でした。
抜かれた歯を見ると、前回は1本の歯の状態でしたが、今回は砕かれて破片となっていました。
しかし、手術後の自分の容体は前回より楽で、頬の腫れも前回ほどではありませんでした。
そういう意味では、前回より丁寧に行ってくれたのかもしれません。
その1週間後に抜糸をし、親知らずの抜歯も完了しました。
矯正が終了したのが2021年1月。
親知らずを抜き終えたのは2023年5月の事で、ここでようやく本当の意味で矯正治療が終わった、と思えるようになりました。
以上、矯正について時系列順に、かなり長々と書いてしまいました。
これを読んだ人の何かの参考になれましたら幸いです。